物事を両方の側面から見てみる
私は大学時代、ちょっと変わったサークルに入っていました
。
それは華やかな女子大の中で、もっとも地味でマイナーな“弁論部”です
。
それまであまりに世間知らずに育ってきてしまったので、“社会問題についてお勉強しましょ〜♪”ってくらいの軽いノリで入部したのですが、内部はものすごい硬派なサークルでした
。
女子だけの弱小サークルだったので、色々と活動を広げるために“全国弁論部連盟”という各大学の弁論部の団体に加盟していました。
その集団が、実は将来政治家を目指しているような人の集まりで、真剣に社会問題で熱く語り合ってしまう男子ばかりだったのです
。
根はみんな良い人なのですが、超生真面目な東大や早稲田の秀才くんたちに、当然、話題も偏差値も着いてゆけず
、一方でおしゃれな男子大学生たちと楽しそうにテニスや合コンをしているクラスメートたちが、すごくうらやましかったのを覚えています。
弁論部連盟でも、もちろんコンパはありましたが、中身は政治問題を暑苦しく語る
若オヤジの飲み会ですから
。。。
そんな中でも、頑張って良かったなと思える事が、“ディベート”です。
日本語にしたら、“討論会”と訳せますが、これはあるテーマを賛成派と反対派に分かれて論理的にどちらが的を得た主張したかを競うゲームです。
欧米の高校や大学では、昔から学生の論理性を育てる為に授業に組み込まれている伝統あるカリキュラムです。
弁論部連盟に入った新人は、まずこのディベートでビシバシ!鍛えられるのです
。
もともと超非論理的思考の天然系女子
である私が、理論的に戦って東大生たちに勝てるわけもなく、最初は惨敗の連続でした
。
ジャッジ(審判)をしていた上級生たちも、あまりに情けない負け方に同情してくれたのか、
その後、ディベートの特別トレーニングをしてくれました
。
そこで、理論立てて語るとは何か、物事を両方の側面から捉える見方などを教えてもらいました。
ディベートの試合は例えば、[原発は日本に必要か]というテーマを、原発賛成派と反対派に分かれて、その正当性を制限時間内に主張し、相手の非論理的な主張を攻撃し、自分たちの正当性をより強く立証するという内容です。
まず最初に、原発反対派の立場で戦ったら、その5分後に2試合目は、今度は原発賛成派で戦います。
個人的な思想とは別に、あくまでも理論で戦うゲームなので、
両方の側面から正当性を見出さなくてはなりません。
これが始めはつらくて、どうしても自分の主張したくない側の試合では、
いつも負けていました
。
“だって、どうしてもそれが正しいなんて思えないんだもん。。。”と、心の中では言い訳をしながら、いつもくやしくて泣いていました
。
でも、だんだん試合にも慣れて客観的に物事を見れるようになった時に、どんな事象にもそれぞれの立場があり、主張があることを受け入れられるようになりました。
世界には光と闇があるように、賛成派と反対派にはどちらにも理にかなった主張があります。
先進大国とテロリスト・犯罪者と被害者の家族・国政の革新派と保守派etc。。。
世界には、いろんな対立する立場や思想が渦巻いています。
物事を深くみつめていくと、そのどちらかだけが100%正しいとは言えません。
切り捨てて無視して良い立場の人も、“思い”も無いはずです。
どちらの立場にも立てる想像力を養ってくれたディベートは、
それまで片方の思考しかできなかった私に、両方の立場に思いをはせる癖を与えてくれました
。
なにも国や社会などの大きなテーマに限らず、
嫁や姑、上司と部下、親と子など、身近な関係にもこれは当てはまります。
自分の思いばかりを主張するのでなく、もし自分が相手の立場だったら。。。相手のような環境に長く居たらどうなるのか。。。など、想像力を働かせれば理解し、解決できる問題もたくさん有ります。
ジョン・レノンも「イマジン(想像してごらん!)」と歌っているように、夢も愛も平和もそして恐れも、この世界ではすべて想像したことから現実化します。
どんな問題も対立する両方の思いを理解して初めて、本当の解決になるのだと思います。
相手がそうせざるを得なかった理由や背景を理解すると、妻夫木 聡さんの映画「悪人」のように、本当に裁くべき悪人は誰なのか、わからなくなります。
もしかしたら、白か黒かを決めること事態に、たいして重大な意味は無いのかもしれません。
裁判で犯人は確定できても、死をもってつぐなうべきかどうかの議論は、
裁判官が決めて良い事ではないのかもしれません。
“人としてどう生きるべきか”を決めるのは、
最終的には自分でしか決められないはずだと思うからです。
今日のオススメ動画 
http://www.youtube.com/watch?v=bcXhYb7Ymd4
“よろこんでくれると思ったんだけどなぁ。。。”って、
まるで鬼嫁にパンチされたようなワンちゃん
。
その後の気まずい沈黙が、切ないけど笑えます
。
- 2012.05.08 Tuesday
- スピリチュアルな叡智
- 18:51
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -

- by Kyoko

。
。
。
。
。
。
。
。

。
。
。